グリッドとは基準になる線のことです

挿絵

グリッド(GRID)って何?

『その平面図の線はグリッドがないのですが、何かを下書きして書いてないのですか?』

っという質問がありました。
回答から先にいうと、外構まで全てを書き終えて、一番最後に
グリッドをシャーペンで引きます。
なぜシャーペンかは後で説明することにしてグリッドって何ですか?
なアナタに説明しましょう。

グリッドとは壁やモノの位置を正確に
記すための基準線です

当事務所のグリッドは一辺が910㎜です。
(建築によって様々ですが木造住宅は910が多い。mの所も有り)
2マスで1間。1×2マスでタタミ1枚の大きさですね。
3×3マスあれば4畳半です。

※1間は尺貫法です。1.818181…メートル→1.820mとしています。
 神社仏閣建築は今でも尺貫法でしょう。

図面上に縦横に引いた格子をグリッドと呼びます。
前述のように、マスを数えれば、細かい寸法がなくても大きさが分かりますし
位置も「何番の通りから300」といった具合に正確に分かるようになってます。
現場から電話が掛かってきても
「X2通りのY3とY4の真ん中の位置」
といえば、左下のX0、Y0の交点から東に1.820m北に3.185mの位置
と分かります。
※緯度経度が分かれば場所が特定出来るのと似ていますね。
図面にはなくてはならない物ですが、動画ではそこまで説明してなかったので
アレレ?となったのでしょう。スミマセン。
下書きの最後にシャーペンで引いてますが、なぜ最後か?
というと、「図面が汚れるから」です。
トレペ(トレーシングペーパーの略)に鉛筆で線を引くと
鉛筆の粉を手で擦るので汚れやすいのです。
図面を描く時はグリッドが一番最初なのですが、見せる事を重視している
プレゼン図面は汚したくないのですね。実際目で見ても分からないくらいの汚れであっても、コピーするとはっきり出てきてしまうのです。
特に僕のような左利きは図面が汚れやすいのです。
っということで通常とは逆の「グリッドは最後」はこんな理由からです。

グリッドはなぜシャーペンなの??の理由

コレも回答を先に行ってしまうと「なるべく目立たなようにしたいから」です。

このブログで紹介しているプレゼン図面の描き方は
すべてCADで出力したモノを”裏写し”してます。
昔の設計業務は基本となる平面図を描いたら
トレーシングペーパーを重ねて裏写しする
いわゆる”トレース”の仕事がありました。

平面情報を全て写すのではなく、壁や通り芯(グリッド)
など主要な部分のみを写した図面に、コンセントや給排水などを描き込んで
設備図としていたのです。

今考えるとものすごく手間の掛かる仕事でしたね。
新入生が任された最初の仕事ではなかったでしょうか。

手描きで図面を引いていた時代では
全てシャーペンやホルダー(鉛筆の芯くらいの太さのシャーペン)
で線を引きますが、壁の線とグリッドの線が同じ太さだと
書き直しをさせられました。

「見難い。やり直し!」

白黒(青焼きだから青の濃淡)で全てを表現する時代だったので、線の太さが同じだとどれがグリッドでどれが壁の線で、どれが設備なのか分かりにくい図面となってしまいます。
線の太さには大きな意味があったのです。

2017年夏にアップしますが、平面図の描き方をより細かく説明している動画を準備しています。そこでは用途によって二種類のペンを使い分けています。
着色すればあまり意味が無くなってしまうかも知れませんが
グリッドが目立つと見難い絵になるので、グリッド線は極細で消えそうなくらいの
シャーペンの線で描いてます。

グリッドって何?のまとめ

■ グリッドとは壁やモノの位置を正確に記すための基準線です
■ 動画のプレゼン図面のグリッドは一辺が910㎜で描いてます。
■ トレペの汚れはコピーすると目立つので最後に描く
■ 線の太さによって表現を変えるのは大事です