誰でも簡単住宅プレゼン術!お隣さんとはひと味違う現場のテクニック

挿絵 

「頂いたあのスケッチで決めたんですよ」
さんざん迷ったあげく、最後に背中を押したのは一枚のパースでした。
「先生!絵チョー上手いっす」
大学生の息子さんにもウケるなんて知りませんでした。
「娘が興味を持ちましてね。将来は建築家になりたいって言い出しちゃって^^;」
見せていただいたお絵かき帳には間取りや家具の絵がびっしりと。

コンピューターでなんでも出来ちゃう時代に手で描きましょう!
なんて、アンタ暇人?と言われそうですが、とりあえず、どんなものか見てみましょう。

こちらがコンピューターで描いた絵です。

PC画像

誰でも簡単住宅プレゼン術!熱伝導率がケタ違いな現場のテクニック

こちらがを裏写しして彩色した絵です。

ゆる絵

誰でも簡単住宅プレゼン術!熱伝導率がケタ違いな現場のテクニック

並べてみるとこんな感じ。

比較した机の上

誰でも簡単住宅プレゼン術!熱伝導率がケタ違いな現場のテクニック

沢山のPC画像と並べてみると・・・・。

どうです?誰とも似てないですね。
人生最大のお買い物であるマイホーム作りはわからないことばかり。
どの会社に頼もうか?1社では心許ないから何社か頼んでみよう!
と住宅展示場を歩き回った結果・・・。

一ヶ月足らずでテーブルの上が↑のような状態になります。
「うわあ~もう何が何だか分らなくなっちまった!」
となります。

並べたら一目でわかる
この設計士は”ひと味違う”と思われたいっ!

挿絵

誰でも簡単住宅プレゼン術!熱伝導率がケタ違いな現場のテクニック

家を見比べる機会なんてそうそうないわけですから、性能、構造、デザイン、インテリアそして金額と、どの会社にもメリット・デメリットがあり
ここだ!と決めるのは簡単ではありません。
多くの建築会社の中からこの1社にしよう!と決めていただく為には
背中を後押ししてくれるアイテムを持ってるか持ってないかで格段に差が生じます。
”この設計士さん(会社)はちょっと違うな”と思っていただけたら大成功ですよね。

「このスケッチ素敵じゃない?一度話を伺ってみましょうよ!」
とご主人の背中を押してくださったのは奥様で
「このおうちがいい~」
と僕の描いた手描きのパースを手にしてくれたのが5歳のお嬢様でした。
これ、お客様から伺った実話です。

”ゆる絵”で伝わるワクワク感

挿絵

誰でも簡単住宅プレゼン術!熱伝導率がケタ違いな現場のテクニック

「どんな家が建つんだろう?」
初めて体験する「夢のマイホーム」は楽しいけれど楽ではないです。

見知らぬセールスマンや建築家との緊張を強いられる時間と雰囲気は
期待と不安が入り交じり、楽しいような苦しいような・・・。
まず、「図面」なんて見たこともないという人が多いはず。
線と数字だけの紙から何をイメージしろと??

イメージしやすいだろうと作ってくれたコンピューターの絵とにらめっこしても
どれも同じに見えてしまって決め手がない・・・。
そんなお堅いテーブルの上で一枚だけ変わった絵がある。
「何だか楽しそう!」

ガチガチにリアルな画像より、ちょっとゆるいくらいの方が緊張は解けます。
”ゆるキャラ”と同じで”ゆる絵”の方が親近感がわくはずです。

お子様が手に取るくらいですから、優しい雰囲気が伝わっているはず。
「暮らしのイメージがわきやすいですね!」
「何だかワクワクします~」
「一週間ずーっと眺めてました!で、ここをね・・・」
掴みがOKなら最低でも次に繋がっていくはずです。

打ち合わせも工事もスムーズに進み、待ちに待った完成現場に行くと
僕の描いたプレゼンを額に入れて玄関に飾っておいてくれました。

感動が人の心を動かす起爆剤となる!高性能CADを屈指するより汗ばんだ手描きの絵がウケる理由

挿絵

誰でも簡単住宅プレゼン術!熱伝導率がケタ違いな現場のテクニック

手描きの絵は「目立つ」だけではありません。
目立ったからという理由だけで契約が取れるわけではありません。
何か人を引きつけるフォースがあります。

逆にコンピュータで描いた絵にフォースはありません。
バーチャル画像で完成予想が完璧に出来たところで「この家を建てたい!」と
思わせるには何かが足りないのです。
ましてや「こんな素敵な絵が描けるなら建築家になりたいっ!」と思わせる力は全然ない。

有名な方が書いたマネージメントの本にこうありました。
「人は感動した時に買う」
コレ、自分のことだなと笑えました。

ハーレダビットソンはエンジンの鼓動に感激したから
ニコンの一眼はピントが合う早さがケタ違いだったから
スズキの軽自動車は営業マンの人柄が気に入ったから

ちなみに高校生ぼ我が愚息はお年玉と入学祝いをかき集めて
数万円もするbeatsのヘッドフォンを買いました。
「音の質というか厚みがね、他とは全然違うんだよ!しかも限定品!
”限定”って言葉に弱いんだよなあ~」

まったく同じ血ですね・・・。

モノ自体か性能かサービスかはその都度変わりはしますが
確かに何かに感動したから買っているのです。

価格ドットコムで比較検討するのは買うと決めてからの行動であって
僕にとって「コレ欲し-!」と思うきっかけは感動です。

「経済は感情で動いている」と提唱する行動経済学では
「難しい選択をしなければならない時、人は汗の量で判断する」と言っています。

どっちも捨てがたい!となった場合は
相手がどれくらい何をしてくれたかで判断するそうです。
自分のために何をしてくれたか?という特別感で選ばれるのだとしたら
手作りの模型か手描きの絵でしょう。

そういう意味では「限定品」って言葉に弱い人種にはまさにピッタリ!

夜遅くまでCADのスキルを屈指して本物そっくりにできた画像を提出し
それがいかにすごいことかと説明したところで
「私のために特別な事をしてくれたんだ!」
とは実感できにくいわけです。

一枚の絵によって
「この家を建てたら自分の生活がどう良くなるんだろう?」
「この家から見える風景はどんなだろう?」
とストーリーを思い巡らせて頂けたら大成功ではないでしょうか。
ぜひ感動体験を描いて差し上げましょう!

これから建築の仕事をしようと思っている方や
どうも今までのやり方では業績が上がらないなあ~と考えてる方
敢えて手で描いてみてはいかがですか?

まとめ

  • 誰かと同じではもはや選ばれない
  • リアルよりゆるい方がリラックス効果が高く優しい
  • コンピューターにフォースはない
  • 感動は背中を押してくれる
  • 最後はどれだけ汗をかいたか?で決まる